こんばんは!制御盤配線愛好会、会長のおしんです。(今発足したらしい)
制御盤を全力でアピールしているのですが、「制御盤てなんだ?」という方がおそらく98.9%くらいだと予想しております。
おしんが全力でシンプルに説明しますので、どうか2分だけ、お時間ください!

きほん:機械の4要素
この世にある、電気で動かすモノは、すべて この4つの要素でできています!
- 電源
- 入力
- 制御
- 出力

「制御」というのはいわゆる「コンピュータ」のことで、どんな「入力」があったときにどんな「出力」をするのか、を考える脳みそ(CPU)の部分です。
エアコンを例にすると

「電源」はコンセントから取ります。
「入力」は、例えば「 リモコンで 28℃ に温度設定 」「温度センサで測った実際の室温は30℃」という2つの入力があったとします。
すると、「制御」の部分は、「2℃の差があるから、もっと冷やさなあかんな」と考え、その結果、「出力」として、モーターに駆動指示を送ります。
一般家庭での「制御」
「制御」の部分に注目してほしいのですが、家電では、プリント基板にコンピュータの役目をするチップを埋め込んだもので制御を行っています(マイコン、FPGA、ASICとかいったりします)。

同じ製品を大量生産するときは、このようにプリント基板方式でやるのが手っ取り早いし、安く上がります。
工場・店舗の場合
ところが工場では、家電のように、毎回全く同じ機械や設備を作ることは、ほぼありません。なので、プリント基板方式は向いていません。毎回、オーダーメイドで作ります。
また、一般家庭と工場とでは、供給されている電気の種類が異なります。
- 単相3線 (100V/200V):家庭用の小型の電気機器 向け
- 三相3線(200Vのみ):大型機器、三相モーター向け
機械や部品ごとに必要な電気の種類が異なるため、その時その時で、電気を変換する装置(変圧器や、DC電源)も置きながら、電気を分配した上で、制御を行っていきます。

この、「電源」と「制御」の部分をまとめて担当しているのが、「制御盤」です!
こやつはちょっと違うんだな
同じ箱もの・電源でも、三相3線よりもさらに高圧な6,600Vで電気を受け取っている建物では、「キュービクル」という受電設備が間に入ります。これは電源の部分のみで制御はしないので、制御盤とは違う仲間になります。

まとめ
制御盤とは、
- 工場や店舗の、家庭よりちょっとリッチな電気が供給されている施設で
- 電気を変換・分配・保護しつつ、
- 外部からの入出力に合わせて制御を行う
- だいたいクリーム色の、鉄のハコ
必要な説明の70%位をカットしてしまったけど、4.を覚えてくれたら、だいたい大丈夫!
質問箱 も作ってみたので、もし気になることがあったら何でも聞いてください!
読んでくれて、ありがとうございます!
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