前社長と、きみちゃん

昨日は月に数回ある、前社長の奥様に事務・経理作業のサポートに来て頂く日でした。
大先輩ながら、きみちゃんと呼ばせてもらってます(偶然にも、私の実母もきみちゃんです)。


世代が全然違いますがとても仲良しで、夫婦経営ならではの相談や愚痴も共有できる、大好きなきみちゃんです。我が家の息子達も、おばあちゃんのように慕っています。


社長=商売っ気が強いイメージですが、前社長は職人気質で、あまり儲けることには関心がない方でした(自分の給与額すら、気にしていなかったそう)。経理面は、元銀行員の奥様に一任されていたため、お金回りの事では色々苦労されたそうです。


きみちゃんはとても元気でハツラツとして、物事もハッキリ言いますので、会社を回していく中で、たびたび夫婦喧嘩になることもありました。でも、その位言えないと、社長の妻は務まらないということだとも思います。


聞いている分には笑える(でも実際には経験したくない)夫婦喧嘩エピソードや、最近よくいわれる一見キラキラしたお金の稼ぎ方とは真反対の、取引先の不渡りをくらった時の苦労話なども教えてくれます。


時代の先端を行く人が語る「新しいお金の価値観」と、きみちゃんから教わる「泥臭いお金の話」の間で、上手くバランスを探りながら自分なりのお金の価値観を磨いています。


きみちゃん夫婦は、本業(制御盤製作)、その他経理事務を完全に分担していました。デメリットとして、お互いの仕事が忙しい時でも補い合う事はできません。でも、自分にしかできないこと・相手にしか出来ないことを理解し、喧嘩しながらもお互いをリスペクトしてやってきました。


一方、私は、経理事務もこなしつつ、本業(制御盤製作)も夫と一緒にやる道を選びました。制御盤の案件を多くこなせる半面、まだ職人としては未熟な私に、夫が日々やきもきしているのも事実です。


でも、やり方に正解は無くって、どんな道でもメリット・デメリットが違うだけだよ、無理のない範囲で頑張ってね、と励ましてくれるのもまた、きみちゃんです。きみちゃんは心のメンターですね。

数日前のことです、現社長(私の夫)の夢に前社長が出てきました。それをきみちゃんに話したら「あたしの夢にはいっこも出てけーへんで!」と笑い飛ばしつつ、「きっと会社のこと気になってたんやろなー」と。


大きな案件をこなした直後に急に亡くなられたので、その後会社がどうなったのか、前社長は知りません。

やり方は違うけど、私たちなりのやり方で頑張っていますよ。どうか見守っていてくださいね。


そして、あまり本音でぶつかるような友達付き合いをしてこなかった私にとって、何でもハッキリ言えるきみちゃんは素敵な友達です。

長生きしてね、きみちゃん。

 
おしん

西坂夏代(旧姓:新永)。高専を卒業して大企業のネットワークエンジニアを9年勤めた後、2019年から、夫の制御盤屋にジョイン。盤職人として修行し、簿記も習得するかたわら、小さな会社のマーケティングについて勉強中。
8歳年上の夫と、2歳・3歳の息子の4人家族。

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